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いしざわみな

これからに繋がるもの


4月3日に公演が終わって、あっという間に4月最後の日になってしまいました。

私が体調を崩したこともあり、少しのろのろしてしまいましたが、ようやく後片づけも終えました。ミーティングを開いて(二人だけですが)公演の決算報告を行い、反省会をし、今後の活動や次回公演の見通しについて、じっくり話し合いました。残念ながらまだお伝えできる内容はありませんが、早く具体化してお知らせできるように、がんばっていきたいと思います。

『私の帰る処』の観客数は86名でしたが、その中で39名の方がアンケートを書いてくださいました。これは回収率としてはとても高く、ほんとうにありがたく思っています。その中に、今回の試みの成果を感じることができる嬉しい一通がありました。

ご本人の承諾を得ることができましたので、ご紹介させていただきます。

「おもしろかった。従来見てきた演劇は距離があり、受け入れ難い部分があった。一方、異空間が創り上げられている演劇にも出会わなかった。「すもう」は距離がない。「映画」は異空間が出来あがっている。これまで出会った演劇はどちらにもはまらず、受け入れ難かった。

今回のこの芝居は受け止められた。良かった。

ウィリアム・サローヤンの日本版。(いい過ぎかな!)」

アンケートに記入をしてくださるのは、主に芝居に好感を持ってくれた方たちなので、その内容だけで自己評価することはできないし、浮かれてもいられませんが、私にとってこの言葉は、これからに繋がる大きな励みになりました。

ここまでリアリズムで日常を描くのは高校生のとき以来だったので、自分のなかにも戸惑いがありました。そして今回は「読書空間みかも」という空間の持つ魅力、そこに息く“気”のようなものに多くを助けられたので、これをそのまま劇場に移しても通用しません。けれども、日常をどう描いていくか、その作品をどう演出するかという課題において、小さな光が見えたように思っています。

もちろん、“サローヤンの日本版”は言い過ぎですよ~! すごく嬉しいけれど、言い過ぎです(笑)。


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